スラップスティックな日々

新潟県長岡市を拠点に展開するイノセントワークのハウスクリーニング・お掃除の事。徒然なるままに…。

2015*09*09 Wed
23:26

虹

今日、車で移動している時、空に大きな虹が鮮明に見えていた。

私と同じく、それに気付いた人は車を路肩に停めて、スマホや携帯で写真を撮影していた。

虹は大気中の小さな水滴がプリズムの役割をはたして、太陽の光を分解して複数色に見える現象だ。

虹は幾つかの条件が揃った時(偶然出会った時)に現れる。





先日、古くからの友人に「マサキ(高校時代の私の呼び名)は、何でそこまでするの?」と尋ねられた。

これは私の仕事に対する姿勢や取り組み方に対する質問だが、「そのモチベーションは何処から来るの?」とも問いかけられた。

数ヶ月も休まずに昼夜問わずに働いていたり、身体のあちこちに痛みを抱えながら満身創痍の状況でも、時に状況を楽しんでいるかの様にも見える私が、友人には理解出来ないようだった。

そう言えば以前、弊社に居たスタッフさんから「サトウさんって、ワーカホリックですよね。」って言われた事もあった。(笑)

私は言葉を選びながら「きれい事に聞こえるかもしれないけど、お金じゃないと思う。お客さんに喜んでもらったり、自己実現がモチベーションなんだろうね。」と友人に答えた。





私は自分の仕事へのモチベーションが何処から来るのか少し考えてみた。

ダニエル・ピンク氏の『モチベーション3.0論』

モチベーション1.0
生存のための本能的なモチベーション。
やりたいか、やりたくないかではなく、やらなければ生きていけないから頑張るという世界。

モチベーション2.0
アメとムチによる成果報酬によるモチベーション。
人間を馬に考え、ニンジンをぶらさげてやる気を出させる。
もしくは罰を与え、それを避けたいという気持ちから無理矢理やる気を出させる。


モチベーション3.0
何かを達成したいとか、社会の役に立ちたいといった、個人の中から自然と出てくるモチベーションを指す。


更に附け加えると


ミハエル・チクセントミハイ氏の『フロー論』

1、自分の能力に対して適切な難易度のものに取り組んでいる

2、対象への自己統制感がある。

3、直接的なフィードバックがある。

4、集中を妨げる外乱がシャットアウトされている。




私は子供の頃から絵を描いたり、ものを造ったりする事が好きだった。

絵を描き始めると時間の経過も忘れ、高揚感に包まれる事が多かった。

子供の頃から多くの「フロー体験」を経験してきたのだと思う。

会社を作ったり、事業を展開していく事は形のないものだけど、絵を描いたりする事と凄く似ている。

創業当時、社名を「イノセントワーク」にしようと思っていると近しい人に話したら、「業態(掃除の仕事)と社名が合っていないから、止めた方がいい。」と言われた。

ただ、私の理想とする会社や事業形態のイメージを具現化していけば、いづれ「お掃除○○」や「○○サービス」と言った社名では収まらなくなって行くだろうと考えていた。

ハンディキャップを背負っても自分のイメージを適切に表現している社名にする事にこだわった。

お金だけでは一種のカタルシスや幸福感を味わう事は出来ない。

紆余曲折しながら幾つかに偶然が出会って今の私が形成されたのだろうけど、きっと必然だったのだろうと思っている。




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2015*09*03 Thu
00:30

Born to Run

最近、You Tubeでエイミー・マクドナルドをヘビーローテーションで聴いている。

彼女はスプリングスティーンの「Born to run」「Dancing in the Dark」をカバーしている。

女性シンガーでスプリングスティーンをカバーするのは珍しいが、凄くいい。



スプリングスティーンの「Born to Run」が狂気を発火させる激情だとすれば、エイミー・マクドナルドの「Born to Run」は静かに心を揺さぶるようだ。









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2015*09*02 Wed
19:05

ツバメが巣をかける家は栄える

鳥の巣 作業後_convert_20150902181045

数ヶ月前、すでにクリーニングが完了している新築住宅の件で担当者から電話がありました。

ちょっと慌てた様子で「ツバメの巣を取り除いて掃除してほしい。」との事。

お客様に納品する直前にツバメが巣をはってしまったようで…。



巣を取り除いて現状復帰するのは簡単な事。

でもねぇ、古来からツバメは縁起のよい鳥、吉をもたらす鳥とされていて、ツバメが巣をかける家は「縁起がいい」「吉事がある」などといわれている。

それに卵が産まれていたり、ヒナがいたりしたら殺生する事になる訳だから、悩むよね。

確かに汚れの無い状態でお客様へ納品するのは当然としても、この場合は柔軟な対応をお願いしたいと思い、お客様と担当者に最終的な判断を委ねました。



結果、数ヶ月後のヒナが巣立つのを待っての除去作業&掃除となりました。

英断、正しい判断だったのではないですかね。

お客様と担当者にはツバメになり替わりまして感謝申し上げます(笑)

鳥の巣 作業前②_convert_20150902181347
作業前

鳥の巣 作業後_convert_20150902181045
作業後







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2015*07*27 Mon
01:22

ステンドグラス製作体験

7月最後の日曜日、きつきつのスケジュールを煽ってなんとか休みを捻出して能生へ行って来ました。

数年前からステンドグラスに興味があって、実際に自分でも作ってみたいと思っていたところ、新潟県内にもステンドグラスの製作を体験出来るところがあるのを知って、ずーっと行ってみたいと思ってたんだよね。

ステンドグラス三宅①

牧歌的な風景の中にたたずむ『ステンドグラススタジオ三宅』さん

古民家を改装したギャラリーは趣深い落ち着いた空間でした。

ステンドグラス三宅②

ステンドグラス三宅③












作り方①

作り方②

ガラスピースの縁の部分にコパーテープ(銅テープ)を巻き、貼り付ける作業

作り方③

そしてハンダ付け、緻密さと繊細さを必要とする作業で想像以上に難しかったですね。

私、意外と手先が器用で何でも出来ちゃうタイプだと自分では思ってましたが、正直苦戦しました。(汗)

今回はすでにカットしてあるガラスのキットを使った体験的な製作でしたが、これを良いきっかけにしたいと思っています。

ものを作っている時って、凄く集中していてあっという間に時間が経過して行くように感じるものです。

やっぱり自分って、もの作ったりすのが好きなんだなって改めて思いました。




次回作は、とりあえず自宅の欄間に入れるパネルでも製作してみようかと思っています。

ステンドグラスって西洋から伝わったもので、モチーフやデザインが西洋的なものが多いように思いますが、私が魅かれるのは和な作風です。

端的に言えば、日本画をステンドグラスに加工したようなもの。

イメージだけは溢れて来るんですよね。技術はまったくありませんが…。(笑)

目指すは小川三知!(日本のステンドグラスの草分け的存在)

大風呂敷は広げ過ぎない方がいいですね。(笑)






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2015*05*19 Tue
03:18

田中一村

ビロウとアカショウビン_convert_20150519020117

「ビロウとアカショウビン」




最近、田村一村という画家にとりつかれている。

仕事を終え深夜に帰宅して、何気なくNHKの「日曜美術館」アートの旅スペシャルの再放送を観たのがきっかけだった。

女優のミムラが奄美の田中一村記念美術館を訪れる内容で、画面に一村の「ビロウとアカショウビン」が映し出された瞬間、目が釘ずけになった。

圧倒的な画力、大胆な構図、色彩、今までに見た事もない日本画だった。

今まで花鳥風月を描いた絵にこれほど心を動かされた事は無かった。

最近、日本画を描いてみたいと思っていた矢先の出来事だったので衝撃が激し過ぎた。

「田村一村とは何者か?」

恥ずかしながら、この時まで私は田村一村を知らなかった。




明治41(1908)年、栃木県に生まれる。幼少の頃から画才を発揮し、若くして南画家として知られる。18歳、東京美術学校に入学するが2ヵ月で中退、以後、中央画壇と一線を画し、50歳を過ぎて独り奄美へ移住、紬工場で染色工として働きながら絵を描き続けた。東京、千葉を経て、奄美の地で亜熱帯の鳥や自然を描き日本画の新境地を開いたが、作品を発表することなく69歳の生涯を終えた。(田中一村記念美術館より)




画壇に籍を置かず、ひたすら自分が信じる画道だけに生きた異端の画家一村

生前売るための絵は描かず、生活は赤貧を極めたが、悟りを目指す修行僧のようでもあり、子どもの頃祖母から聞いた親鸞のイメージそのままである。

奄美を訪れ、一村の描いた実物の絵を観てみたい、そして一村が見ていた奄美の自然を見てみたいと本気で思っている。





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