スラップスティックな日々

新潟県長岡市を拠点に展開するイノセントワークのハウスクリーニング・お掃除の事。徒然なるままに…。
-別アーカイブ  [ 2011-11- ] 

2011*11*19 Sat
18:47

「ジェノサイド」

 私にしては珍しく、二日連続の更新です。

10代、20代の頃は興味の対象が本や映画や音楽などの完全インドア派でした。

歳を重ねるにつれ、多少の社会性を身に付けるのと反比例して本や映画に接する機会は少なくなってます。

それでも、話題の本や好きな作家の本は時々購入したりしてます。

購入したももの、途中で挫折して最後まで読んでない本達もいっぱいあったりするんですけどね。


今年3月に発売されてから「本年度ナンバーワン」の呼び声も高い作品「ジェノサイド」を、やっと読み終えました。

ジェノサイド 

ストーリーはあえて書かないとして…、簡単に言うと「人類」と「超人類」の攻防を描いた作品です。

カテゴリーで言えばミステリー、サスペンス、アドベンチャー、SFの要素を詰め込んだエンタテイメント作品ってとこでしょうか。

決っして楽しいだけのエンタテイメントではなく、重厚な、読み終えた時に考えさせられるストーリー。

それはジェノサイド(大虐殺)がテーマの一つだからだと思います。

「ヒト」の進化の歴史は、ジェノサイドの繰り返しで、他を殺して生き残った強い種族が原生人類だとすると、その人類の中に必ずそういった残忍な「遺伝子」が組み込まれている訳です。

ジョンの「イマジン」の様な争いのない世界を実現するのは、私達人類ではなく、次の世代…「超人類」なのかも知れません。


壮大なスケールの物語でありながら、細部までリアリティがあるからこそ作品に没頭できたのだと思います。

創薬、進化論、政治、軍事など広範囲な専門用語で構築された世界は、著者が膨大な時間を費やして描いた作品であることが想像できます。

圧倒的な才能に脱帽しました。

秋の夜長におすすめの一冊です。



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