

長岡はまだあちこちに残雪が残るものの、本格的な春の訪れが近い事を感じられる季節になりました。
そして春は、人との出会いや別れが繰り返される季節です。
先日、弊社管理物件の冬囲いの片付けをしてきました。
雪の降らない地方の方にはあまり馴染みの無い事でしょうが、長岡は雪国ですから、冬の積雪から庭木を守る為に冬囲いをして、春になったら撤去する。
そんな事を季節によって繰り返しています。
掃除の仕事のカテゴリーからは外れる様にも思いますが、お客様からの要望に応えていたらいつの間にかこんな事までする様になってました。(笑)
仕事を終えて帰宅すると、一通のFAXを受信していました。
それは私が以前所属していたビル管理会社の支店長の退職を伝えるご本人からの礼文でした。
私には再起を掛けこの世界に舞い戻り、起業、そして現在に至る過程で、私の想いに共鳴しチャンスを与えて下さった言わば恩人の様な方が何人かいます。
前記の支店長もそんな恩人の一人です。
ビル管理会社に所属していた頃の私は、幹部候補の様な形で採用して頂いたにもかかわらず、その先に独立、起業を目指していたし、仕事はすべて己のスキルアップとして捉えていました。
あまりにも個人主義的で、企業人としては失格だったと思っています。
退職、そしていよいよ起業を決意した時、私はその時の想いを支店長にぶつけた事があります。
支店長は私に、一言「分かった、待ってろ。」とだけ告げました。
今現在も仕事を通じてお付き合いさせて頂いて来ました。
こんな身勝手とも思える私の想いを受け止め、それに応えて下さった事に対する感謝は今も忘れていません。
この方なしに、今現在の私はなかったと思っています。
僭越ながら、直接お電話をさせていただきました。
「在職中、そして今まで大変お世話になりました。」
その一言を言っただけで、もう胸が一杯になってしまって…。
私は、当時の私の様な人間に出会ってしまった時、同じような度量を見せることが出来るのか?
少なくとも、私が受けた恩は次の世代の人達に返す事こそが筋だと考えています。
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