
今日、車で移動している時、空に大きな虹が鮮明に見えていた。
私と同じく、それに気付いた人は車を路肩に停めて、スマホや携帯で写真を撮影していた。
虹は大気中の小さな水滴がプリズムの役割をはたして、太陽の光を分解して複数色に見える現象だ。
虹は幾つかの条件が揃った時(偶然出会った時)に現れる。
先日、古くからの友人に「マサキ(高校時代の私の呼び名)は、何でそこまでするの?」と尋ねられた。
これは私の仕事に対する姿勢や取り組み方に対する質問だが、「そのモチベーションは何処から来るの?」とも問いかけられた。
数ヶ月も休まずに昼夜問わずに働いていたり、身体のあちこちに痛みを抱えながら満身創痍の状況でも、時に状況を楽しんでいるかの様にも見える私が、友人には理解出来ないようだった。
そう言えば以前、弊社に居たスタッフさんから「サトウさんって、ワーカホリックですよね。」って言われた事もあった。(笑)
私は言葉を選びながら「きれい事に聞こえるかもしれないけど、お金じゃないと思う。お客さんに喜んでもらったり、自己実現がモチベーションなんだろうね。」と友人に答えた。
私は自分の仕事へのモチベーションが何処から来るのか少し考えてみた。
ダニエル・ピンク氏の『モチベーション3.0論』
モチベーション1.0
生存のための本能的なモチベーション。
やりたいか、やりたくないかではなく、やらなければ生きていけないから頑張るという世界。
モチベーション2.0
アメとムチによる成果報酬によるモチベーション。
人間を馬に考え、ニンジンをぶらさげてやる気を出させる。
もしくは罰を与え、それを避けたいという気持ちから無理矢理やる気を出させる。
モチベーション3.0
何かを達成したいとか、社会の役に立ちたいといった、個人の中から自然と出てくるモチベーションを指す。
更に附け加えると
ミハエル・チクセントミハイ氏の『フロー論』
1、自分の能力に対して適切な難易度のものに取り組んでいる
2、対象への自己統制感がある。
3、直接的なフィードバックがある。
4、集中を妨げる外乱がシャットアウトされている。私は子供の頃から絵を描いたり、ものを造ったりする事が好きだった。
絵を描き始めると時間の経過も忘れ、高揚感に包まれる事が多かった。
子供の頃から多くの「フロー体験」を経験してきたのだと思う。
会社を作ったり、事業を展開していく事は形のないものだけど、絵を描いたりする事と凄く似ている。
創業当時、社名を「イノセントワーク」にしようと思っていると近しい人に話したら、「業態(掃除の仕事)と社名が合っていないから、止めた方がいい。」と言われた。
ただ、私の理想とする会社や事業形態のイメージを具現化していけば、いづれ「お掃除○○」や「○○サービス」と言った社名では収まらなくなって行くだろうと考えていた。
ハンディキャップを背負っても自分のイメージを適切に表現している社名にする事にこだわった。
お金だけでは一種のカタルシスや幸福感を味わう事は出来ない。
紆余曲折しながら幾つかに偶然が出会って今の私が形成されたのだろうけど、きっと必然だったのだろうと思っている。
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